前回に続きます。ヴィム・ヴェンダースはドイツの映画監督です。数々の作品があって日本にもファンが多い監督の一人ですが、熱烈な小津ファンであることでも知られています。そんな彼が、小津監督と「東京物語」にオマージュを捧げた作品「東京画」(1985)を紹介します。この映画は83年に来日した際に撮られたものです。この映画の冒頭には「東京物語」のオープニング、最後には同じくラストシーンがそのまま使われて ...
今回は日本映画の名作からです。1950年代にいわゆる名画といわれる作品が生み出されています。小津安二郎、溝口健二、黒澤明に代表される監督の作品です。溝口、黒澤は、この時期、国際映画祭で賞を多数とっています。名作目録にそのリストがありますが、小津作品は残念ながらその中に入っていません。現在では、日本映画では小津作品といわれるくらい国内外を問わず有名ですが、なぜでしょうか? これは筆者の想像ですが、 ...
ここでは、主に名作にからむ周辺の話題を取り上げています。
少々堅苦しい内容が続いたので、今回はとても楽しい映画をみてましょう。
映画にも名作がそれこそ山のように存在しています。
今回は、その中でも異色のアニメ映画です。アニメといえば現在は日本が世界をリードしていて、近年にもたくさんの名作が生み出されています。それらはまた別の機会に取り上げることにして、今回はそれらに先立つ歴史的名作の ...
既に使っている方もいると思いますが、蔵書リストのページの並び替えメニューを、
「よく読まれている本」にすると、読者数の多い順にリストが表示されます。
名作ライブの人気ランキングとして使えます。
本日現時点での上位20冊を以下に取り出してみました。
1.雨ニモマケズ 宮沢賢治
2.阿Q正伝 魯迅
3.羅生門 芥川龍之介
4.蟹工船 小林多喜二
5.人間失格 太宰治
6.斜陽 ...
前回の続きです。ライブラリやアーカイブの機能を持つ組織や機関を見て行きましょう。
まず、日本の文学では、日本近代文学館:http://www.bungakukan.or.jp/ があります。
他にも、文学館が各地域や作家ごとにたくさんあって、他分野から比べると比較的そろっているように思います。
生活、歴史、民俗に関するものとしては、次の2つがまず上げられます。
国立民族学博物館 ...
6月になったところでお知らせです。
トップページのCLOSE UPを太宰治にリニューアルしました。
今年の6月は生誕100年記念でもあり、命日の月でもあります。
あちこちで様々な企画もあるようですし、盛り上がることと思います。
また、合わせて蔵書の追加も行ないました。
夏目漱石の名作を追加しました。新たに寺田寅彦、直木三十五、石川啄木、
海野十三、北原白秋、田山花袋、中島敦、野 ...
前回は、明治時代に録音された音源を取り上げました。こういった過去に残された記録をどう後世に伝えるか、その役目を担うライブラリあるいはアーカイブについて考えてみましょう。
文字やレコード録音、写真、フィルムなどに残された記録は、いわば人類の文化遺産とも言えるものです。これらは、何もしないでおくと散逸してしまい、二度と目に触れることができなくなります。そういった意味でも、それらを適切な形で保存し ...
前回はアメリカの蝋管音楽の紹介でしたが、今回は日本人による
歴史上初の録音といわれている音源の紹介です。1900年(明治33年)
に、パリ万博に訪れた川上音二郎一座が録音したものです。
これは、とても興味深い音源ですが、その前に復習です。
前回、紹介したようにエディソンの銀箔円筒式の録音の発明が、
1977年で、その後、蝋管蓄音機が市販されました。これは画期的
なことでしたが、ワッ ...
前回に続き1900年前後の音楽を取り上げます。文学や美術の
場合は、作品そのものを後世に残すことができます。クラシック音楽の場合、
楽譜の形で後世に伝えることができました。それらに加えて、19世紀には、
写真、録音、録画の技術が生まれました。20世紀には、それらが
新しいメディアとして花開くことになります。現在では、名作の多くもそれらなくしては
存在できないと言っても過言ではありません。 ...
漱石関連も今回で一段落です。といっても文学そのものではなく、
文豪が西洋音楽にどう接したかというテーマです。
取り上げる本は、瀧井敬子著「漱石が聴いたベートーヴェン」
音楽に魅せられた文豪たち(中公新書、2004)です。
草枕でも述べましたが、明治時代には西洋文明や文化が一挙に日本に
入ってきて、あらゆるところで影響を与えました。
音楽も例外ではありません。西洋のクラシック音楽は、 ...